平均貯蓄1820万円は、我々の感覚からズレを感じる


2016年平均の1世帯あたり貯蓄現在高(平均値)は1,820万円と前年に比べ15万円(0.8%)増加し、4年連続の増加となった。
 貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、平均値(1,820万円)を下回る世帯が67.7%と約3分の2を占めており、貯蓄現在高の低い階級に偏っていることがわかった。 
60歳以上の各年齢階級では2,000万円を超えており、年齢階級が高くなるに従って貯蓄現在高が多い傾向にある。 

 私の世代である、50歳〜59歳は、1802万円が平均貯蓄額です。これでは、60歳に、ハッピーリタイアなんぞ夢の夢なんでしょうか。

 今、60代、70代の人たちは、ラッキー世代ですね。50代より、60代、70代のリタイア世代の方が、お金をもっているとは・・・。それが、増えているとは。

 さて、我が家で考えてみれば、80代の両親は、まったく貯蓄が ありません。日々の生活だけで、精一杯なのです。この貯蓄現在額2000万円以上もあるという数字は、にわかに信じられません。
 どこの誰が、こんなにお金をもっているのでしょうか。

 会社を見回せば、60歳でめでたく定年退職する人などほとんどいません。皆、再雇用制度を利用して、65歳過ぎまで働いている。ある課では、60歳以上のシニアが、半分以上を占めていて、老人ホームだと言っている。

 入社当時に、ちょうど定年が、60歳になった。もう30年以上も前の話です。もうすぐ、65歳になるだろうか。その頃は、平均貯蓄額は、さらに上昇しているが、庶民感覚とは、大きなずれを感じる時代がくるだろう。つまり、格差がさらに広がっていくということです。


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